富士、信州紅葉狩り 2017年11月10日 第四日目 富士山
富士山は、静岡県(富士宮市、裾野市、富士市、御殿場市、駿東郡小山町)と、山梨県(富士吉田市、南都留郡鳴沢村)に跨る活火山で,標高3776.24 m、日本最高峰(剣ヶ峰)独立峰で、その優美な風貌は我が国の象徴。約1万1千年前、古富士の山頂の西側で噴火が始まり、溶岩を大量に噴出し、この溶岩によって、現在の富士山の山体である新富士が形成されたと言われています。最後に富士山が噴火したのは宝永4年(1707年)の宝永大噴火。その後も火山性の地震や噴気が観測されており、今後も噴火の可能性が残されています。
富士山は時間の経過と共に刻々と姿を変えていきます。
朝6時半頃の富士山
山頂は積雪が見られます。
今年の富士山の初冠雪は10月23日。
朝7時頃の富士山。ホテルのお部屋から。「La vista」こだわりの素敵なベランダ越し。
朝9時頃になると雲がかかってきました。
河口湖から眺めた富士山を富士スバルラインを走り、富士山五合目へ。
五合目には富士山小御岳神社が鎮座されており、創建は937年。
気温は2℃、風が強く吹き飛ばされそうです。厳しい気象条件にも拘らず、海外からの観光客でいっぱい。
五合目の富士山。11時半頃。
五合目から眺めた壮大な八ヶ岳。
見上げると富士山がおおってくるみたい。
古代より富士山は文学、絵画、信仰などで人々を魅了しました。
奈良時代初期の宮廷歌人で、万葉集第3期の代表的歌人の山部赤人(7~8世紀頃)の
『田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にそ 不尽の高嶺に 雪は降りける 』
今回の旅は恵那峡から始まり信州の紅葉を満喫し世界に誇れる富士山で終わりました。
風情ある妻籠宿は長野県、夕暮れの宿場町はタイムスリップしたような気分、
雨の中、ロープウェイから見た360°広大な山々に広がる紅葉に感動した富士見台高原は岐阜県と長野県に跨がり、
駒ヶ池、一万本の紅葉の箕輪ダム、武田信玄の隠し湯と言われる歴史ある蓼科温泉、
寒さと足元を細心の注意を払いつつ散策した白駒池は長野県、
信州の大自然を満喫した旅でした。
富士、信州紅葉狩り 2017年11月9日 第三日目 蓼科から河口湖へ
蓼科温泉ホテル親湯外観
木々に囲まれた静かな温泉郷です。
畳敷きの温泉を後にして、白駒の池に向かいます。
白駒の池は標高2,115メートル、周囲長1.35キロメートル、北八ヶ岳の広大な原生林の中にたたずむ神秘的な湖で、標高2,100m以上の湖としては日本最大の天然湖です。 白駒の池は、当地に伝わる民話に由来 文献『南佐久口碑伝説集』によると、
『むかし、一組の男女が恋に落ちた。それをよく思わない女の父親は、二人の仲を裂こうと男を山奥へと追いやってしまった。女はこれを追って山に入るが、道に迷ってしまう。そこへ一頭の白馬が現れ、女を池まで導き、男がこの池の中にいると告げる。女は白馬とともに池へと消え、二度と帰ることはなかった。』そうです。
池の周辺は樹齢数百年のコメツガ、トウヒ、シラビソが生い茂る原生林で、
地上は苔が一面を覆っています。 池の周りは遊歩道があり、植物や苔を守るため、釘付けされた板の歩道を歩きます。何年か前に古希を迎えた私にとっては、足元がなんとも心もとない。平均台を歩くようで、ひらすらバランス、バランスと呪文を唱えながらの散策でした。
昼食は清里高原ホテルで和食セットのご馳走。
昼食後東沢大橋へ。東沢大橋は八ヶ岳の地獄岳を源にした東沢渓谷にかかる長さ90メートルの赤いアーチ橋。山梨県北杜市大泉町西井出にあります。
ヤマモミジ、カラマツやシラカバなどの樹木が黄金色に山を染めます。
雄大な八ヶ岳を背景に橋の赤い色が美しい。
東沢大橋から約1時間半ほど走らせる車窓から、
少しずつ姿を現す富士山を眺めていると富士五湖のひとつ河口湖に到着。
河口湖は富士五湖の中で最も北に位置し、山梨県南東部の南都留郡富士河口湖町にあります。河口湖は湖面の面積は山中湖に次ぐ2番めの大きさで、水深は最も深いところで14.6m、山中湖に次ぐ2番めの浅さです。周囲は21キロメーター。
富士五湖は、2013年6月22日、富士山を含めた「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」構成資産の一部として、世界文化遺産に登録されました。
午後4過ぎの富士山
私達が訪れた時は丁度もみじ回廊を中心とした「富士河口湖紅葉まつり」が開催されており、綺麗に色づいた紅葉のもと、多くの人々、飲食やお土産店、日暮れからのライトアップなどで賑わいを見せていました。
午後5時過ぎの富士山
1時間前の富士山よりはっきりしています。
客室の壁、調度品、テラスの手すりなど南フランスのプロヴァンス風の豪華なホテル。
窓からは河口湖の後ろに、富士山の絶景が圧巻。
夕食は「レストラン プチポッシュ」で季節の食材を活かした全8品の洋食フルコース。
明日はいよいよ富士山へ。
富士、信州紅葉狩り 2017年11月8日 第二日目 富士見台高原から蓼科へ
朝から生憎の雨模様。今日は長野県下伊那郡阿智村にある天空の楽園、富士見台高原「ヘブンスそのはら」へ.。 「ヘブンスそのはら」は中央アルプスの恵那山を境とし、岐阜県に接する、長野県下伊那郡阿智村にあります。
標高1,739mの富士見台高原へ山麓駅から全長2,549m、標高差610m、約15分間のロープウェイで空中散歩!これは360°圧巻!
晴れていれば、御嶽、乗鞍、中央アルプス、南アルプス、恵那山などの大パノラマを眺めて感動しているところでしたが、残念!
天候不良の為ぼやけていますが、写真左側のロープウェイに乗って山頂駅へ。
更にリフトに乗っていわなの森へ。遊歩道は一周2.3キロの原生林。
お天気がよければ、お散歩できますが、今回は悪天候の為、断念。
森林セラピーとは、癒し効果が科学的に検証された「森林浴効果」です。
森に足を踏み入れると、一面に緑が覆い、木々や土が香り、森の力が癒しとリラックスを与えてくれます。..
駒ヶ根高原は、中央アルプスの麓にある高原で標高800メートル位。 伊那盆地における最大の高原と言われている。
人造湖である駒ヶ池を彩る紅葉。
駒ヶ根高原リゾートリンクスで昼食。
リンクスの紅葉
名物の「あっぷる豚」をはじめ、地元食材の味を最大限にいかしたこだわりの料理が自慢でそうです。
ホテル付属のおしゃれな 教会
華やかな紅葉の景色に包まれた 箕輪ダム。
「山桜と紅葉の田無渓谷づくり」を目指して、ダム湖をもみじ湖にしました。
1992年に完成した箕輪ダムは、ダム建設時沈んでしまった集落の方から、いつまでもダムが愛されるようにとの願いから寄附された苗木を10年かけて植林。
燃えるような赤色、絵の具で色付けしたような黄色の葉っぱが木々を彩り、ハラハラと散る葉もあり、地面を柔らかく覆う紅葉の絨毯になった葉もあり。
今では約1万本の紅葉が広がっています。
今夜のお宿は蓼科温泉ホテル親湯。
武田信玄が、戦で傷ついた兵士を癒したという話が伝えられています。
湧き出でる効能豊かな湯に身を浸し、心身ともにリフレッシュ。
昨日のホテルは浴場の床に細心の注意を払いましたが、親湯の浴場の床は畳敷。 なんと言う風情。お座敷風呂。
親湯のお話によると「以前、大浴場で滑って骨折したことがあります。このままではお客様も危ないと考え、全国の畳専門店に問い合わせたのが、元祖・畳風呂の始まりで、
試行錯誤の末、親湯温泉の成分に合わせた特殊素材の畳を開発していただいたのは、福井県の畳専門店でした。2001年に完成した畳風呂は、今や全国に広がっています。」との事です。
夕食は「蓼科キュイジーヌ」
親湯によると『「蓼科キュイジーヌ」とは蓼科というリゾートを感じていただくために “料理長 上條 浩”が作り出した渾身のコース料理です。』だそうです。
富士、信州紅葉狩り 2017年11月7日 第一日目 恵那峡から妻籠宿
紅葉を求めて信州方面を旅しました。
名古屋まで新幹線、「ワイドビューしなの」に乗り換えて 中津川駅で下車。
観光バスで恵那峡へ。
恵那峡は大正13年、福沢桃介によって木曽川をせき止められた人造湖。長さ276メートル、高さ53メートル。遊覧船で色づき始めた木々の葉、両岸の奇岩(屏風岩、軍艦岩、獅子岩、鏡岩など)が目を楽しませてくれます。
妻籠宿は、中山道と伊那街道が交叉する交通の要衝で、中山道69次のうち江戸から数えて42番目の宿場で、1976年、国の重要伝統的建造物群保存地区の最初の選定地の一つに選ばれました。 江戸と京を結ぶ中山道は、山深い木曽路を通ることから木曽街道とも呼ばれていました。
脇本陣奥谷(おくや) は1877年の建築。それまで御禁制だった木曽桧を豊富に使った重厚な構造で,代々脇本陣を務めた林家住宅を南木曽町が借り受けて公開。重要文化財。
島崎藤村の初恋の相手「ゆふ」さんの嫁ぎ先として知られています。
島崎 藤村は 馬籠宿(まごめじゅく)中山道43番目の宿場の生まれ。
船木一夫の「初恋」<まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき>の作者。
吊るし柿が古い家に彩りを添えています。
寺下の町並み 全長約500mの町並みは、江戸時代を思わせ、懐かしさと郷愁いっぱいの「宿場町」です。
水車小屋
高札場 江戸時代の「官報掲示板」。幕府が庶民に対し、禁制や法度等を示したもので、人々を見下ろすように高札が掲げられています。
今夜の宿は妻籠宿から約5キロほどの所にある南木曽温泉、「ホテル木曽路」。 「ホテル木曽路」の温泉は凄い!満点の湯は巨石をくり抜いて作った迫力ある湯船。 縁覚の湯は檜の香りいっぱいの湯船。露天風呂は、周囲の山々抱かれたようで、開放感抜群。何よりもびっくりしたのは脱衣所・洗い場・内湯・露天風呂の仕切りが一切ないと言う事。温泉でお肌ツルツルになりますが、温泉の床もツルツルなので、ご用心。
広大なホテルのお庭 おしゃれなロビー
中国、江南地方の旅 第5日目 2017年10月25日 上海
今日は上海市内観光、下町風情の豫園商城(ユーユエン・シャンシャン)、上海老街を散策します
上海市内の近代的なビル群とは対照的な伝統文化に触れられる歴史ある商店街です。
世界各国の大勢の観光客で観光客や地元の人たちの買い物客でにぎわっています。
上海最古の中国茶館「湖心亭」
古い街並から眺める超近代的な上海タワー
人気店らしく長蛇の列の買い物客で賑わっていました。
江南地方を巡る旅は古い中国と先進的な中国を垣間見ることができました。
杭州の夕暮れの河坊街、西湖クルージングで見た仏塔、寺院、
日光をたっぷり浴びた茶畑、美味しい龍井茶。
春秋時代に呉の都が置かれ、呉文化圏の中心であった蘇州。
世界遺産に登録されている藕園などの古典庭園。
芸術的な絹織物、北京と杭州を結ぶ京杭大運河を利用した商業。
蘇州夜曲に流れるエキゾチックなどなど。
無錫は改革開放以来、急激に工業が発展し、とりわけ日本企業の進出(ソニー、パナソニックグループ、シャープ、東芝、日立マクセル、村田製作所、コニカミノルタ、ニコン、アルプス電気、住友電工など)が際立ちます。。
又、有史以来非常に長い歴史を持ち、有史以前は6〜7000年前からの居住や農耕の跡が見られ、長江文明の墳墓など遺跡群があり、中国庭園もある歴史的な町です。
杭州、蘇州、無錫と同様に、上海でも林立する高層ビル、縱橫に走る何車線もの高速道路に圧倒されました。
ビル群から少し逸れると古くて風雅な建物と地元の人々や海外からの観光客の数の多さに戸惑うことが多々ありました。
古きものと新しきものの融合に少しだけですが、触れることができた旅でした。
昨夜は今回の旅で最も豪華な五つ星ホテル・インターコンチネンタル上海にステイ、 しかしながらバンド、新天地の散策で遅めのチィエクインのため気づかなかった豪華さに驚き。
中国、江南地方の旅 第4日目 2017年10月24日 上海
上海を起点の観光ポイントとして、古き良き中国に出会える「水郷古鎮」巡りが有名ですが、無錫から上海に向かう途中の水郷古鎮・朱家角鎮(しゅかかく-ちん)に立ち寄りました。
朱家角には「運河―水門―茶館―市」の商業施設や、廟や寺もあり、放生橋(高位の僧侶が魚を放した場所)の上からは、百数十年経た茶館(外部と鎮内部の取引の場)も見られる。
運河にかかる1番大きな橋
多くの観光の船が運河を行き来している
お寺も運河の向こうに
美味しそうな匂いが
今風のカフェも
お土産屋さんも多く
上海博物館は北京の故宮博物館、南京博物館とともに中国三大博物館。
青銅器・書画・彫刻・印章・磁器・陶器・明清家具などが展示。
上海市は長江の河口に位置し、総面積は約6300㎢(東京都の面積の約3倍)、人口2500万人の大都市です。上海で最も高い上海タワーには観光客で溢れかえっています。上海タワーは米国ゲンスラー社のデザインで、ガラス・カーテンウォールで外側を覆われたビルが螺旋状にねじれながら高くなり、天に上る龍型で高さは632mで、“中国で最も高く”]、世界でもブルジュ・ドバイ(828m)に次ぐ高さの超高層ビルである。用途はオフィス、ホテル、商業で三菱電機が開発した分速1,230m(秒速20.5m)のエレベーターは、地下2階から119階まで53秒で到達で有名。
118階展望台からあの眺望です。有名なテレビ塔も目の下にあります。
夕食は上海蟹のフルコース。名店「王宝酒家」にて食しました。観光客より地元のお客様が多く、何人ものテーブル待ちのお客様でいっぱい。
食後はアクロバティックなワザを見せてくれる上海雑技団 を専用劇場で観劇に。
外灘(ワイタン、拼音: Wàitān、がいたん)あるいはバンド(英語名:The Bund)は、中国・
イギリス租界の面影が残る?華やかなライトアップされた外灘
新天地 フランス租界時代の町並みの中おしゃれなスポットとです。
中国、江南地方の旅 第三日目 2017年10月23日 蘇州から無錫
寒山寺は、南北朝時代の建物で、日本映画『支那の夜』の挿入歌『蘇州夜曲』でも、登場する寺院です。 歌の三番の最後のフレーズが「涙ぐむよなおぼろの月に 鐘が鳴ります寒山寺」とあります。 それがこの日訪れた寒山寺です。
寒山寺 (かんざんじ、英語:Hanshan Temple)は、中国江蘇省蘇州市楓橋鎮に所在する臨済宗の仏教寺院です。蘇州の旧市街から西に約5km、蘇州駅南南西3kmにあり、寒山拾得の故事で名高い寺院でもあります。
普明宝塔
お釈迦様を中心に空海、三蔵法師、鑑真和上が ならんで祀られています。
玄奘三蔵法師
鑑真和上
中唐の詩人張継の七言絶句「楓橋夜泊」
この詩は都落ちした旅人が、旅愁のために眠れぬまま寒山寺の鐘の音を聞いたという様子を詠ったもの。
月落烏啼霜満天、
江楓漁火対愁眠。
姑蘇城外寒山寺、
夜半鐘聲到客船。
無錫
「無錫旅情」で有名な無錫市です。 蘇州から無錫までは車で約1時間半、蘇州は運河の町で、無錫は湖(太湖)の町ですが、常住人口は600万を超える大都市です。上海からも近くかつ物価も上海よりやすいので、上海のリッチな人々が老後の移住先にと人気の都市とのことです。
無錫市に接している太湖の入り江になっている蠡湖の名前は、范蠡が傾国の美女西施(
惠山古鎮は最近整備された老街(ふるい街並み)で、建物はほとんと土産物屋、食べ物屋ですが、きれいに再現しているので昔の雰囲気を味わうにはもってこいで、特に買い物をしなくても歩くだけ楽しい街です。
今日の夕食は無錫名物のスペアリブ(無錫排骨)です。